今回は、MICHAEL KORS(マイケル コース)のバッグの持ち手修理のご紹介でございます。

アメリカのファッションデザイナー、マイケル コースは、クラシックなレディーススポーツウェアのデザインで知られています。

1981年にニューヨークコレクションでデビューして以来、時計・ジュエリー・フレグランスと、幅広いアイテムを展開し、世界に広まっています。

ご依頼品は、普段使いからお仕事用までと、幅広く大活躍してくれる、どこに行くにも持っていきたくなりますバッグでございます。

外側にはファスナー付きのポケットが付いているデザインですので、とても便利で使い勝手の良いバッグで人気がございます。

ご依頼主様は、直接、当店にお持ち込みくださいましたので、直ぐに拝見し、ご相談内容を詳しくお伺いいたしました。

ご依頼品は、表面の革が剥がれて、中の芯のみで繋がっている状態でございました。

ご依頼主様は、持ち手の付け根辺りが縫い目から避けてきているので、仕様変更して手カンを取り付けたもの(添付した写真の白黒のバッグの形状)に変更したい。とのご希望でございましたので、修理方法を何種類かご提案させていただきました。

オリジナルデザインに戻す修理では、また同じ箇所の修理が必要な状態になる可能性がございますので、取り付け部分の負担が少なくなるように、付け根部分の横向きのステッチは無くす修理で、今回はご予算に合わせて平ベルトに変更されることになりました。

平ベルトの作成は、当店に用意のございます現状のバッグの色味・模様の似た皮革をお選びして使用いたします。

これにより仕上がりました時の本体との違和感も感じられないほど馴染んだ持ち手になっていると思います。

そして、付け根部分の幅に合わせて、全体をその幅の平ベルトに作成いたします。

しっかりとした新しい持ち手が付きました。これでまた安心してお使いいただけるようになりました。

マイケル コースのバッグの持ち手修理は比較的多いのですが、この形状の持ち手では非常に珍しいものでございました。