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お預かりから修理まで

かばんの状態も修理方法も多種多様です。
持ち手交換を例にとって修理工程をご紹介いたします。

バッグカルテを作成

当店に届いたかばんのコンディションをチェックし、どのように修理を進めるか、代替え部品はなにが良いか、オリジナルに近い革はあるかなど、ご要望をいかに叶えるかを考え、お見積りとともにメールにて修理工程・内容などをご連絡いたします。

カルテには修理内容も記入しますので、修理後のアフターケアも万全です。
また、当店では基本的に一人の職人が最初から最後まで責任を持って修理を担当いたします。

分解して修理部分を取り外す

修理する持ち手を取り外すため、分解します。
縫い付けている糸や金具、部品などを丁寧に外していきます。

かばんは思っている以上に複雑にできています。かばんによって作りも素材も異なるため、分解にかかる作業や手順、工程は様々です。
リペアスタジオの豊富な経験をもつ職人が、分解に必要な工程を判断しスピーディかつ正確に、一つひとつパーツを取り外していきます。

型紙をとり、革を切り出す

修理部品の型紙をとり、革を切り出します。
革と一言でいっても、素材や色、鞣し方や表面加工の違いがあり、さらに牛革の中にはカーフやキップ、ステアハイドなどさらに細かい種類があります。
多くの革の中から、よりオリジナルに近いものを選び出して使用します。
ご要望によっては染めて色をつくることもあります。

型紙と革がずれないよう、いかにキレイに切り出すかは職人の技術にかかっている大切な工程です。慎重に革を切り出していきます。

縫製

オリジナルに近い色の糸を使用し、切り出した革を縫製します。
縫製は革用ミシンを利用することもあれば、一つひとつ手作業で糸を通していくこともあります。
素材や修理箇所によって、縫製の方法も変わってきます。
縫い目がすぐにほつれることがないよう、また見た目が美しく見えるように、何度も確認しながら丁寧に革を縫い合わせていきます。

組み立て

分解したかばんに新しく作成した持ち手をつけて組み立てます。

製造工程では平面の状態で縫い合わせることができますが、部分修理の場合は立体の状態で縫製することが多いです。
立体での縫製は取り付け位置や縫い目の合わせなどが難しいため、技術が必要な作業になります。
どうしても多少のズレは生じますが最小限に留めるよう細心の注意を払って作業を行います。

最終チェック・修理完了

修理箇所・分解箇所の強度などの最終チェックを行い、修理は完成です。
すみやかにお客様の元へ、作業項目を書き添えた内容確認明細書を添えてお送りいたします。