Barneys New York(バーニーズ ニューヨーク)のバッグの持ち手芯交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)
愛知県名古屋市T様より、Barneys New York(バーニーズ ニューヨーク)のバッグの持ち手芯交換をご依頼いただきました。
BEFORE
お写真では分かりませんが、持ち手の内部に仕込んである芯が折れている状態でございました。
このような症状は、どこかが破れている訳ではありませんので、多少無理すればご使用できます。
ですが、放置せずぜひお早めに修理をされることをお勧め致します。
と申しますのも、そのままご使用を続けられますと、せっかく綺麗な状態であった持ち手の革も、破れたり、伸びてきてしまうことがございます。
そうしますと、結局持ち手全体のお取替えとなり、費用も多く掛かってしまいます。
また作業の都合上、持ち手断面のコバが割れてしまいますが、コバの補修に関しては別途料金を頂戴しておりますのでご注意くださいませ。
さて、今回は持ち手の革自体にはまだダメージがございませんでしたので、中の芯のみを新しい物とお取替えをさせていただくこととなりました。
AFTER
今回は持ち手の内側の修理でしたので、修理完了後の画像ではご確認いただくのは難しいかもしれませんが綺麗に仕上がっております。
実は持ち手芯の交換でも必ずしも綺麗に仕上がるわけではございません。
持ち手の仕上がりが美しい状態と言いますのは、持ち手の革と芯との間に余分なゆるみがなく革が程よく張っている状態のことです。
持ち手をこのように仕上げる為には、持ち手芯のサイズ選びがキモになります。
芯にはいくつかサイズがございまして、持ち手の革に対して細い芯を使用すると作業としては非常に簡単になります。
ですが、その場合は芯と革との間に隙間ができますので、外観的には美しくありません。
ですから、できるだけ持ち手の革の太さにに近い太めの芯を選択する必要がございます。
芯のサイズが決まりましたら、持ち手の筒の中に芯を通す作業をしていきます。
芯を通すだけなのですが、芯を持ち手に対してぎりぎりのサイズにしておりますので、この作業はなかなか大変です。
芯がスムーズに入らないと判断致しました場合は、一度持ち手のステッチを解き、芯をはさみ手縫いで縫い戻していきます。
持ち手はバッグの中でも特に目につく場所ですので、できるだけ丁寧に作業をさせて頂いております。
T様、この度は修理をご依頼いただきまして誠にありがとうございます。
- Category:かばん修理
- Brand:Barneys New York バーニーズ ニューヨーク
- 修理内容:持ち手修理・交換