comtesse(コンテス)のバッグの持ち手交換が完了しました(愛知県西尾市O様)
愛知県西尾市O様より、comtesse(コンテス)のバッグの持ち手交換をご依頼いただきました。
BEFORE
今回ご紹介するのは、70年前、世界で初めてハンドバッグの素材に希少なホースヘアを使用いたしましたCOMTESSE(コンテス)のハンドバッグでございます。
皇后雅子様がご成婚の折に、COMTESSE(コンテス)のゴールドカラーのホースヘアバッグをお持ちになられました。
タイ、スウェーデンのロイヤルファミリーの間でもお持ちでございます。
現在も、18世紀に作られた織機で、当時と同じ手法により、受け継がれていますCOMTESSE(コンテス)。
会社は、1929年にアドルフ・ダニエル・コップが設立いたしました。
「マイスター」と呼ばれておりますのは、特別な職人に与えられる、ドイツ独自のタイトルでございます。
そのマイスター達は、自分たちの知識と技術に誇りを持ち、現在も、COMTESSE(コンテス)の熟練した職人たちが使う道具は、個人のもので、代々それぞれの後継者に引き継がれています。
それは、道具だけでなく、匠の技術の継承も意味しております。
熟練した職人の手で、一つ一つ作られるCOMTESSE(コンテス)のハンドバッグには、このような完璧な手仕事の志が宿っているのでございます。
さて、今回のご依頼品を拝見させていただきましたところ、
持ち手の片方の根元は、接着部分が剥がれて分解してしまっている状態でございました。
ご使用されているうちに、接着部分が剥がれてしまった。というご相談は、比較的よくお受けする内容でございます。
AFTER
ご依頼主様には、元と同じ作りに戻すお直しでは、またご使用中に同じように剥がれてくる可能性が考えられますので、今回は、両サイドにステッチのある、縫い付けるタイプの持ち手で、表側の中心が少し膨らんだ形状への変更をご提案させていただきました。
ご依頼品の持ち手部分の幅が、15ミリでしたので、少し膨らむ程度に仕上がります。
この幅が広いものであれば、もう少し膨らませることが可能でございます。
持ち手の両サイドにステッチが入りましたので、丈夫な仕上がりになりました。
これで安心して末長くご使用していただけると思います。
スタッフ一同、心より願っております。
O様、この度は修理をご依頼いただきまして誠にありがとうございます。