GIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)のバッグの持ち手交換が完了しました。 (愛知県名古屋市T様)
愛知県名古屋市T様より、GIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)のバッグの持ち手交換をご依頼いただきました。
BEFORE
今回はご依頼主様にご来店いただけたため、実際に使用する皮革をご覧いただくことができました。 ご依頼品は、持ち手の層も何層かにバラバラに剥がれてしまっていて、持ち手自体がちぎれてしまった状態でございました。 これは持ち手の構造に理由があり、持ち手の革が接着で張り合わせてあるだけの造りのため、 使用するにつれこのような状態になってしまうのです。 オリジナルは、型押しのゴールドの皮革でしたので、 ご依頼品と違和感なく思える同じ色、柄ものは、なかなか入手困難でございました。 特に、ゴールドとシルバーは、他の色に比べ流通量が極端に少なく、 更に、型押しとなりますと、同じ大きさの模様をご用意することが必要とされます。 今回は、実際に、ご依頼主様にも材料の皮革を見ていただき、しぼの強いゴールドの皮革を選択していただきました。 ご依頼品に取り付けてみて、違和感も感じられない、むしろ自然に感じられる仕上がりを目指して、 新しい持ち手を作成させていただきました。
AFTER
オリジナルは、切りっぱなしの造りでしたが、 幅1センチの繊細なデザインでしたので、縁折り始末の構造に変更し、 仕上がりが一層美しくまとまるようにお作りいたしました。 オリジナルは革が張り合わせてある接着だけの造りでしたが、両縁にステッチを掛けて耐久性を高めております。 厚みは、オリジナルよりも若干増していますが、その分、手で握ったときの感触も、とても良いものになったと思います。 肩掛けした時の、肩への食い込みも柔らぎます。 同じゴールドで同じ型押し模様とはなりませんでしたが、 新しく、しぼの強いゴールドの、感触の良い持ち手が付きました。 これでまた、安心してお使いいただけます。 GIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)は、 フィレンツェで、なめし革問屋とバッグ工房を営んでいた父の、 皮革の匂いに親しみ、仕事に打ち込む姿を見て、育ちました。 創造的で斬新なものづくりのビジョンを掲げ、父から受け継いだ技術を糧にして、バッグのデザインと制作をスタートさせます。 1974年に、イタリア・フィレンツェで誕生した、レザーブランドです。 上質でベーシックなアイテム作りをテーマに掲げながらも、遊び心のある軽快なスタイルが特徴です。 現代の女性のライフスタイルにマッチした、シンプルでエレガントなデザイン。 イタリアのみならず、世界から注目を浴びるようになりました。 イタリアの中でも、特にフィレンツェは、なめしから、デザイン、生産まで、 すべての技術が突出していることで有名な、レザーの聖地です。 伝統的な手法を守り、熟練の職人が一点一点、丁寧に仕上げたフィレンツェのレザーには、 他では出会えない、独特のニュアンスがあります。 そんなフィレンツェの伝統を受け継いで作られているGIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)のバッグ。 その上質なレザーの質感、細部にわたるきめ細やかな技術は、 メイド・イン・イタリーである以前にメイド・イン・フィレンツェの代表ブランドの1つと言えるでしょう。 イタリアで最も注目すべきブランドの1つです。
リペアスタジオでは、 ご依頼主様のご要望に可能な限りお答え出来るよう、熟練の職人が、 丁寧に、ご提案をさせていただいております。 どんな些細な事でも、お直しの情報としてお知らせください。 長年、ご使用されていたお品だから…と、諦めてしまう前に一度、 お問い合わせください。 スタッフ一同、丁寧にお取り扱いさせていただき、お直しいたしております。 ご連絡、お待ちしております。 愛知県名古屋市T様 このたびはご依頼品のGIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)のバッグをお預かりし、お直しさせていただきました。 誠にありがとうございました。
- Category:かばん修理
- Brand:GIANNI CHIARINI ジャンニ キャリーニ
- 修理内容:持ち手修理・交換