GIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)のバッグの持ち手作成交換が完了しました。( 愛知県名古屋市N様)
愛知県名古屋市N様より、GIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)のバッグの持ち手作成交換をご依頼いただきました。
BEFORE
今回のご依頼品は、GIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)のバッグでございます。
GIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)は、
イタリア・フィレンツェの皮革かばん職人の血筋を代々守ってきました。
1970年代前半になって、かばん工房のブランドとしてGIANNI CHIARINI(ジャンニ キャリーニ)は始まりました。
質の良い皮革素材を使用している、ベーシックなアイテムの数々に、
パーツやスタッズでアクセントを加えたスタイルにも特徴がございます。
伝統技術を継承して、今に生きるバッグの数々は、多様な皮革・カラーバリエーションが揃っています。
世界のファッションを刺激する斬新さと、丈夫さ、美しさ、フィレンツェらしい気品の香り、これらからも、世界中に広まっていることが納得できます。
今の時代、材料を無駄にしないというエコな考え方も魅力の一つでございます。
ご依頼主様は、メールでのお問い合わせをいただいた後、ご来店していただけましたので、詳しいお話をお伺いすることができました。
バッグの持ち手の握る部分が劣化して、どうにか直せないものか。というご相談でございました。
使用する皮革をご覧いただきながら、打ち合わせをさせていただきました。
このように、持ち手の握る部分、付け根部分のお直しは比較的よくある修理内容でございます。
どうしても直接手で触れて力もかかる部分ですので、使用頻度とともにストレスが蓄積されて破損しやすい部分でございます。
拝見させていただいたところ、持ち手の握る部分の表面に剥がれ・亀裂が見られました。
持ち手の断面のコバ部分は、剥がれがあるために裂けやすくなっている状態でございました。
このような状態でしたので、部分的な補修では十分な強度が得られませんため、新しく持ち手を作成し、交換するお直しをご提案いたしました。
また、元々のデザインには、根元近くにステッチが入っていない部分がございました。
しかし、このような構造のものですと、ご使用されている間に多くは、その箇所が破損しやすいことが考えられるため、今回は、全てに補強のためのステッチを入れるご提案をいたしました。
ご説明の後、以上の修理内容でのご依頼を承りました。
AFTER
まず、本体から持ち手を外すために、職人が慎重に糸を解きます。
外した持ち手を元にして、型紙を起こします。
新しく作成する持ち手の皮革の素材につきましては、同じようなシボのある模様の皮革がございましたので、実際にご覧いただくことができました。
作成するにあたり、丈夫な持ち手にしますため、ステッチも入れましたので、これからは、安心して丈夫な持ち手でお使いいただけると思います。
このように、リペアスタジオでは、熟練の職人が、お直しについてのご相談・ご質問・ご要望等、詳しくお伺いすることにより、長年の経験から、一点一点について最も適したご納得いただけるアドバイス・ご提案をさせていただいております。
その上で、ご依頼品をお預かりして、丁寧に慎重に心を込めてお取り扱いさせていただき、お直しいたしております。
皆様には、お直しされましたバッグを再び末長く安心してお使いいただいております。
お手入れの方法等、まずは、お気軽にお問い合わせください。
スタッフ一同、お待ちしております。
- Category:かばん修理
- Brand:GIANNI CHIARINI ジャンニ キャリーニ
- 修理内容:持ち手修理・交換