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修理実例

Gucci(グッチ)のバッグのループ交換が完了しました(北海道亀田郡W様)

北海道亀田郡W様より、Gucci(グッチ)のバッグのループ交換をご依頼いただきました。

BEFORE

今回は北海道亀田郡W様からGUCCIのショルダーバッグのループ作成のご依頼をいただきました。
ご依頼品は赤と緑のラインが印象的で定番的な人気を誇るシェリーラインのバッグ。
なかでも、こちらは通称オールドグッチと呼ばれる1980年代以前に製造された年代物のバッグです。
オールドグッチは現在は製造されておりませんので、メンテナンスをしながら大切に使っていきたいバッグの一つです。
今回は、お鞄の持ち手付け根の劣化が気になっているとの事でご依頼を頂きました。
ご依頼品を拝見させていただきましたところ、根革(ループ状の革)が千切れかかっている状態でございました。
根革と言いますのは持ち手と本体を繋ぐための金具を固定している革のパーツの事です。
こちらのお品は、年代物という事もあり他にもいくつかダメージが見受けられましたが、今回はご指摘を頂きました根革のみを修理させていただくことになりました。
作業の流れといたしましては、大きく分けると3つ。
「型取り」「裁断」「縫製」の作業です。
まずは、破損しておりました根革をバッグから外し、型取りを行います。
新しい革に、型をうつし革を裁断します。
コバにコーティング剤を塗布し、出来上がった革のパーツをバッグに縫い付けて完成です。
革は近い色の薄手の革を使用させていただきました。
そのままでは強度が低いので、張りのある革を貼り合わせて補強しております。
ちなみに、今回の修理では牛革を使用させていただいたのですが、グッチのお鞄は豚革が使用されている事でも有名です。
ではなぜ、豚革を使用しなかったのかと申しますと、当店でご用意しております革の大多数が牛革だからなのです。
そして、なぜ豚革ではなく牛革を多く用意しているのかと言いますと、豚革はバッグの材料としてはあまり使用されていないからという事が理由の一つです。
豚革はグッチやエルメスなどのバッグに採用されている一方で、一般的には、あまりバッグとしては使用されてきませんでした。
豚革は革の薄さや革表面の毛穴の模様などから、使用用途が制限されたり好みが別れる革なのです。
当店ではメーカー問わず様々なお品物の修理を承っております為、できるだけ汎用性の高い革をご用意させていただく必要がございます。
その為、扱いやすさや、汎用性の高さから牛革をメインにご用意している次第です。
さて、上記のような理由から今回の修理では牛革を使用させていただきましたが、ご使用にあたって問題になる点は特にごさいませんのでご安心くださいませ。
 

Gucci(グッチ)のバッグのループ交換が完了しました(北海道亀田郡W様)before

 

Gucci(グッチ)のバッグのループ交換が完了しました(北海道亀田郡W様)before02

AFTER

根革が新しくなりましたので、安心してご使用いただけます。
ご依頼品の革の色は部分的に変色しておりましたので、色の濃い部分に合わせて革を選定させていただきました。
ぜひ今後も末永くご愛用いただければと思います。
W様、この度はご依頼いただきまして誠にありがとうございました。
この度の素敵なご縁に感謝致しております。
 

Gucci(グッチ)のバッグのループ交換が完了しました(北海道亀田郡W様)after

 

Gucci(グッチ)のバッグのループ交換が完了しました(北海道亀田郡W様)after02