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修理実例

Henri Bendel(ヘンリ・ベンデル)のスリーウェイバッグ(リュック ショルダー ハンドバッグ)の持ち手とハンドルグリップカバーの作成・交換が完了しました。(東京都大田区S様)

東京都大田区S様より、Henri Bendel(ヘンリ・ベンデル)のスリーウェイバッグ(リュック ショルダー ハンドバッグ)の持ち手とハンドルグリップカバーの作成・交換をご依頼いただきました。

BEFORE

今回は、Henri bendel(ヘンリ・ベンデル)のスリーウェイバッグ(リュック ショルダー ハンドバッグ)のご紹介でございます。

1895年に、ヘンリ・ウィリス・ベンデルが、ニューヨークのグリニッジ・ビレッジにて創立いたしましたブランドでございます。

ハンドバッグ、ジュエリー、ファッションアクセサリー、ホームフレグランス、ギフトを販売するお店から始まりました。

白と茶色のストライプのショッピングバッグでよく知られています。

今回はまず、このようなメールをいただきました。

持ち手を留める部分の革が剥がれてしまったため、応急処置として瞬間接着剤を使って留めてみたものの、見栄えも含めて状態が良くないので修理をお願いしたいです。とのご相談をいただきました。

早速、当店の無料梱包パックをご利用いただきまして、ご依頼品の配送をお願いいたしました。

到着後、ご依頼品を拝見いたしましたが、持ち手をまとめるホック付きのパーツでありますハンドルグリップカバーと、持ち手のコバ部分(革の断面に塗られているコバ塗り部分)が剥がれてしまった状態でした。

ハンドルグリップカバーにつきましては、現状、取り付けられています形状を参考にして、新しくお作りいたします。

 

Henri Bendel(ヘンリ・ベンデル)のスリーウェイバッグ(リュック ショルダー ハンドバッグ)の持ち手とハンドルグリップカバーの作成・交換が完了しました。(東京都大田区S様)before

 

Henri Bendel(ヘンリ・ベンデル)のスリーウェイバッグ(リュック ショルダー ハンドバッグ)の持ち手とハンドルグリップカバーの作成・交換が完了しました。(東京都大田区S様)before02

AFTER

状態から推察いたしまして、糸で縫い付けられていないために剥がれてしまったと思われますので、今回、新しくお作りするものは、周りにステッチの入った丈夫な仕上げをさせていただきます。

そして、新しく取り付けますホックに関しましては、メーカー純正の部品が弊社では入手できかねますので、より強度の高い汎用品で、現状のものに出来る限り近い色目のものをお探しいたします。稀に微妙に異なる可能性もございますので、この点は、ご了承いただきます。

持ち手につきましては、2種類の修理のお見積もりをご提案させていただきました。

1つ目は持ち手の補修をいたします。
持ち手が剥がれていますので、接着いたしますが、再度、剥がれると思われますので、接着後に、持ち手の両サイドを糸で縫い付けます。

持ち手を本体から取り外さずに、縫える範囲でミシンで縫い付けます。

革の断面に塗られているコバ塗りの補修を行います。

現状、塗られているコバを無理やり除去しますと、革の側面を傷つけてしまう可能性がございますので、コバ塗りの割れ目や剥がれている部分には塗り直しを行いまして、割れがさほど生じていない部分については、ほとんど残しますので、新たに塗り足した部分と差異ができ、表面に凹凸感が多少生じる可能性がございます。

現状、塗られている塗料を参考に色を調合いたしますが、塗料に含まれる成分の違いから、元々の表面の質感やツヤ感に差異が生じる場合がございます。

細かい箇所とはいえ、手作業での塗装と乾燥を何度も繰り返す大掛かりな作業でございますので、その分は高額なご案内となってしまいます。

この工程は、素材のほころびを抑えて、今後の劣化を抑えます。

比較的厚めのコバ塗りになりますので、横からの衝撃に弱く、剥がれてしまったり外れてしまったりと、再発の危険性も考えられます。

お直しの範囲でできる限り定着できるように塗り直しを行いますが、ご使用の際は充分お気をつけいただきたいと思います。

2つ目は持ち手の作成・交換をいたします。
新しい持ち手を作成し、お取り付けいたします。
お作りする際に使用する素材につきましては、ハンドルグリップカバーと同じ革で、現状のものにできるだけ近い色目の牛革をお選びいたします。

形状としては、革の縁にヘリ返しのないデザイン(縁のコバ塗りと呼ばれています)塗料が薄いものとなります。

また、両サイドにステッチの入った仕上げにして、丈夫にいたします。

本体との取り付け部分の強度を確保させていただくために、ステッチ(縫い目)の位置や目数が多少変わることもございます。

同じ形状の金型がないため、現状の持ち手から型紙を起こした上で、丁寧に革を切り出します。 全て手作業のため、曲線の部分に関しましては輪郭が若干歪むこともございます。

最初の段階では、持ち手部分は、縁のコバ部分の補修のみのご案内をいたしましたが、ご依頼主様のご希望で、持ち手を全て新しいものに交換することになりました。

ハンドルグリップカバーと持ち手の両方にステッチが入り、とても丈夫な仕上がりになりました。

これから、また、安心して末永くお使いいただけることを願っております。

 

Henri Bendel(ヘンリ・ベンデル)のスリーウェイバッグ(リュック ショルダー ハンドバッグ)の持ち手とハンドルグリップカバーの作成・交換が完了しました。(東京都大田区S様)after

 

Henri Bendel(ヘンリ・ベンデル)のスリーウェイバッグ(リュック ショルダー ハンドバッグ)の持ち手とハンドルグリップカバーの作成・交換が完了しました。(東京都大田区S様)after02

 

東京都大田区S様、

この度は、Henri Bendel(ヘンリ・ベンデル)のスリーウェイバッグ(リュック ショルダー ハンドバッグ)をお預かりし、お直しさせていただきました。

誠にありがとうございました。