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修理実例

TORY BURCH(トリーバーチ)のバッグの持ち手作成交換が完了しました。 (愛知県名古屋市U様)

愛知県名古屋市U様より、TORY BURCH(トリーバーチ)のバッグの持ち手作成交換をご依頼頂きました。

BEFORE

アメリカンライフスタイルブランドのTORY BURCH(トリーバーチ)のバッグは、とてもスタイリッシュな使い勝手の良い機能的なデザインで年代を問わず人気がございます。

ご依頼主様には、今回、ご来店いただけましたので直接お話をお伺いしてご依頼品を拝見しながらのご提案をさせていただくことができました。

ご依頼品のバッグの持ち手は、表面の皮革が擦り切れてしまい、破れて中に入っている芯が出てしまって使えない状態でございました。

持ち手の劣化が激しくて部分的な修繕のみでは改善が難しいものとご納得いただきましたので、新しく持ち手を作成し、本体に取り付けさせていただくお直しになりました。

 

 

TORY BURCH(トリーバーチ)のバッグの持ち手作成交換が完了しました。 (愛知県名古屋市U様)before

 

TORY BURCH(トリーバーチ)のバッグの持ち手作成交換が完了しました。 (愛知県名古屋市U様)before02

 

TORY BURCH(トリーバーチ)のバッグの持ち手作成交換が完了しました。 (愛知県名古屋市U様)before03

AFTER

まず、新しい持ち手をお作りする際に使用する素材につきましては、
ご依頼主様から、以前のように使えるのであれば皮革の模様が無いものでもかまわない。という優しいご要望をいただきましたが、幸い、
現状のものにかなり近い色目で、ほぼ同じ模様の牛皮革が当店の在庫にございましたので、それを選択していただきました。
この牛皮革でバッグ本体との違和感も無く出来上がったと思います。

形状といたしましては、皮革の縁にヘリ返しのないデザイン、縁のコバ塗りと呼ばれる塗料が薄いものの仕上げとなりました。

今回お作りする持ち手の強度を確保させていただくためには、ステッチ(縫い目)の場所や目数が多少変わることもございますので予めご理解をいただきました。

同じ形状の金型はございませんので、すべて職人の手作業で丁寧に慎重に縫い目を解き、解体した持ち手から新しく型紙をお作りした上で、皮革を切り出しました。
新しく持ち手をお作りするために、曲線の部分に関しましては、なにぶん手作業でございますので輪郭が若干歪む場合もございます。

元のオリジナルと同じように持ち手の中心をぷっくり膨らませる方法は、元のスポンジの芯が再利用可能な場合か、正確な型紙があるのならば可能でございますが、型紙はございません。スポンジ芯が再利用できれば良かったのですが、ご使用されて、へたってしまい、なかなか再利用できないことがほとんどでございます。

中に芯を入れて持ち手を膨らますためには表面の皮革を薄くする必要がございますが、それをすると、今回のように皮革が擦れて破れやすくなり、耐久性を考えますとお勧め致しかねます。

そのあたりの可能性を細かくご説明させていただきまして、
今回は、あえて持ち手の中心を膨らまさない丈夫な仕様に変えてお作りする方法をご選択いただきました。

 

TORY BURCH(トリーバーチ)のバッグの持ち手作成交換が完了しました。 (愛知県名古屋市U様)after

 

TORY BURCH(トリーバーチ)のバッグの持ち手作成交換が完了しました。 (愛知県名古屋市U様)after02

 

この持ち手のように、皮革自体を薄くして、中に芯を入れた構造のものは比較的多くございます。
使用されている皮革によっては、破れやすいものもあるため、よくお受けするご相談内容でございます。

持ち手の中の芯の膨らみを無くし、元のオリジナルと同じような紙の芯を使用することなく、今回の場合は、強度と耐久性を重視した丈夫な仕様に変更されました。
このお直しによって、これからも永く安心してご使用いただけるバッグになったと思います。

このようにリペアスタジオでは、熟練の職人がご要望をお聞きし、アドバイス・ご提案をさせていただいております。
その上で、丁寧に慎重にお取り扱いさせていただき、お直しいたしております。
まずは、お気軽にお問い合わせ下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。

 

愛知県名古屋市U様

このたびはご依頼品のTORY BURCH(トリーバーチ)のバッグをお預かりし、お直しさせていただきました。
誠に有り難うございました。