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修理実例

TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)

愛知県名古屋K様より、TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換をご依頼いただきました。

BEFORE

今回は愛知県T様からTUMIのバッグの持ち手の修理をご依頼いただきました。

 

TUMIのバッグは機能性、収納力に優れており、一度の使用をきっかけに虜になってしまったという熱烈なファンの方も、少なくないのではないでしょうか。

 

TUMIは、1975年にアメリカで設立されたブランドです。

1980年代に発表した機能性に優れたバリスティックナイロン製のトラベルバッグが話題になり人気を博しました。

バリスティックナイロンとは、軍事用に開発された生地で、耐久性、防水性、耐熱性に優れており一般的なナイロンの5倍の強度を誇るとも言われております。

実際、TUMIのバッグを修理をさせていただきますと、やはり生地が厚く目がしっかりと詰まっており体感と致しましても非常に頑強な素材といった印象がございます。

また、お鞄のつくりに関してもかなり特殊な構造になっておりまして、修理するのに非常に手間がかかる代物でございます。

 

さて、今回のご依頼は持ち手の修理です。

具体的に申しますと、ハンドルカバーと言うのでしょうか、持ち手の中央に巻いてある革の部分の修理でございます。

この革がボロボロに破れている状態でございました。

実はTUMIのバッグで一番修理のご依頼が多いのがこの部分です。

 

バッグの持ち手はかなり負荷がかかる部分ですので、どうしても傷みやすい状態にございます。

しかしながら、TUMIのバッグは、持ち手そのものはしっかりしておりますので、表面を保護しているハンドルカバーさえ新しくすればバッグを問題なくご使用いただけることがほとんどです。

今回もこちらのハンドルカバーを新しく作成させていただくことでご対応させていただきました。

 

 

 

TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)before

 

TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)before02

 

TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)before03

 

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AFTER

ハンドルカバーを作成させていただくに当たって、今回は一部仕様を変更させていただきました。

通常であればオリジナルの仕様通りに作成するところなのですが、今回のご依頼品ではそのように作成するのが非常に困難であった為、仕様変更という選択をさせていただきました。

 

変更点は一点、ハンドルカバーの形状です。

元々お鞄に取り付けてありましたハンドルカバーはバンドエイドのような形状をしておりました。

バッグの持ち手とこのバンドエイド型の革を重ね、持ち手の真ん中あたりを細長く二つ折りにし、革と一緒に縫い留めます。

 

しかし、上記の方法ですと持ち手とハンドルカバーの革を合わせて縫う際に革が滑って逃げてしまい本来縫うべき革のキワの部分が上手く縫えないのです。

そこで、バンドエイド型の革に縫い代部分をつける事によって持ち手と革がずれないようにさせていただきました。

持ち手と革を二つ折りする際に、革の縫い代部分を内側に挟みこみます。

そうすることによって滑ることなく綺麗に仕上がるのです。

 

実は今回のご依頼品のハンドルカバーはバンドエイド型でしたが、TUMIの別のモデルの中には元々、この縫い代つきのような形状をしているものもございます。


ハンドルカバーを新しくさせて頂いたことでお鞄の印象がすっかり一新いたしました。

革の色・質感もお鞄によく馴染んで綺麗に仕上がっていると思います。

 

 

TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)after

 

TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)after02

 

TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)after03

 

TUMI(トゥミ)のブリーフケースの持ち手革交換が完了しました(愛知県名古屋市T様)after04

 

末永くご愛用いただけますよう願っております。

T様、この度はご依頼いただきまして誠に有難うございました。